私たちの命がいつ終わるかはわかりません。

しかし、常に将来のことを心配しながら、ずっと何かの準備をしている…、それが人間というものです。

幼稚園に通うようになれば、もう遊ぶことだけの人生にサヨナラするようになり、少しずつ次のステップに進むための準備をするようになっていきます。

 

人生の楽しみを先延ばしにしてはいけない理由も、実はここにあります。

つまり、常に何かの準備に追われてしまい、本当に自分がしたいことが後回しになってしまうということなのです。

もちろん、自分のしたいことをだけを押し通して、義務や責任を放ったらかしにして良いという話ではありません。

ただ、人生は短いので、準備に追われて「やりたいことができなかった…」ということがないように、今回はこの『人生の楽しみを先延ばしにしてはいけない最大の理由』について話をしていこうと思います。

人生があっという間に過ぎていくのは本当?

老人の後ろ姿

今、あなたは、将来のために貯金をしたり、何かの勉強をしたりしているかもしれません。他にも、健康のために筋トレをしたり、今後の結婚生活を見据えて料理を習ったりしている人がいるかもしれませんね。

このように、将来のことを考えて貯蓄をしたり何かに投資したりすることは、基本的に良いことだと考えていいでしょう。

ただ、将来のことばかりを考えすぎて、準備ばかりの人生になっていないかは注意が必要です。

というのも、私たちは学生時代から常に次のステージのことを考えて生きてきたので、準備することこそが人生における大事なワークだと捉えがちだからです。

 

準備に追われる人生は、本当にあっという間に過ぎていきます。

たとえば、小学校に入ったら、次は中学校の準備をします。そこでは中間テストや期末テストなどで良い点数を取るための準備。そして、良い高校、良い大学に入るための受験勉強などに一生懸命になっていきます。大学に行った後も、社会人として良い会社に入るために単位を取ったり、様々な活動に精を出したりしなければなりません。

つまり、学生生活では次のステージに進むための勉強(準備)をずっと続けていかなければならないということですね。

さらに、社会人として就職した後も安心できるわけではありません。将来のこと(たとえば、転職など)を考え、貯金をしたり、仕事に役立つ資格勉強をしたりする必要があります。

結婚適齢期にもなると、人生を共にする伴侶と寄り添うための準備も必要です。良い結婚ができるように、ここでも色んな準備が必要となってきます。両家の挨拶、結婚式、新居などなど、二人の生活へと人生の駒を進めたあとも、子供の将来のための準備がまっています。

家族生活を平和に送るために、いざという時の備えも必要ですし、子供が大きくなってきた頃には親の面倒をみなきゃいけないようになったり、自分自身の老後の準備を考えなければならなかったりと、気づけば人生が終盤に差し掛かっていたという人も少なくありません。

 

すべての人がこのように判をついたような人生を送るわけではありませんが、将来のことを心配するあまり、準備することばかりに追われてしまうと、今をこの瞬間の楽しむことなく貴重な人生を見送ってしまうリスクもあるということですね。

人生の楽しみを先延ばしにしてはいけない理由

人生の楽しみを先延ばしにしてはいけない最大の理由は、将来の心配をするあまり、準備ばかりで人生が埋まってしまうからです。

 

つまり、『準備>今の楽しみ』となってしまっているということですね。

 

当然のことですが、この『準備』というものも元々は、先の人生を楽しむためのものです。

しかしながら、いつまでも準備ばかりに目が奪われてしまっていると、人生を楽しむという私たちの一番の喜びが叶えられなくなってしまいます。これでは本末転倒ですよね。

下手すると、自分の死期を考える直前まで、ずっと何かの準備に追われることになるなんていう悲惨な結果になるかもしれません。

 

人生は、自分らしく楽しんで、その喜びを共有してこそ輝くものです。

人様に迷惑をかけないようにその生を全うすることが人生ではないのです。

実際、楽しみを先延ばしにしていては、どんどん退屈でつまらない人生になっていってしまいますからね。

幸せな人生を生きるためにも、準備はほどほどにして、人生を楽しむ時間を自ら作り出していかなくてはなりません。

そのための準備なら結構ですが、目の前のことを心から楽しむ余裕も私たちには必要なのではないでしょうか。

準備ばかりの人生にサヨナラしよう

今を楽しむギター弾きの女性とそれを微笑みながら聴く男性の姿

私たちは幸せになるために生まれてきたのですから、準備がメインとなる人生になってしまっては本末転倒です。

幸せな気分で毎日を過ごしていくのであれば、今、目の前にあることに喜びを感じたり、目の前にいる人たちと心から楽しんだりすることが重要であることは言うまでもありません。

逆に言うと、次の準備ばかりに目が向いてしまって、今をおろそかにしすぎてはいけないということなので、準備ばかりの人生にサヨナラする必要があるのです。

 

もちろん、これは何も、大学受験が控えている時期に友達の遊びの誘いを断るなという話ではありませんよ(笑)

そうではなくて、受験勉強が大事だからといって、人の気遣いを無下にしたり、それ以外のことは重要ではないという考え方をしたりしてはいけないという話なので、過度な準備に心を奪われすぎないことが肝心です。

 

今回の話をまとめると、準備ばかりに追われてしまうと人生を楽しむ時間がなくなってしまうので、バランス良く今を楽しむ余裕を持ちましょうということですね!

ほどよく準備をして「今」を楽しむことを忘れずにいれば、それが将来のさらなる楽しみにつながっていくので、ぜひこの話を参考にしていただければと思います。