『類は友を呼ぶ』ということわざがあります。
これは、似た者同士が自然と集まることを意味している言葉ですが、この類は友を呼ぶという現象は本当にあることなのでしょうか?
もしこの法則が本当であるならば、実は自分が住みたい世界(場所)を自分自身のチカラで選ぶことも可能だと思いませんか?
今回はそんな疑問に答えるべく、この『類は友を呼ぶ』という法則について詳しく話をしていきましょう。
類は友を呼ぶの法則は本当にあるの?
『類は友を呼ぶ』の法則は本当にあるのでしょうか?
私たちの周りには多種多様な人たちがいますが、その中で友人となるのは大抵の場合、自分と何かしら似た考え方や価値観、趣味嗜好を持っている人です。当然、彼らは意図して集まったというより、自然と引き寄せられたというパターンが多いかと思います。
たとえば、穏やかな性格の人には穏やかな友人がいて、怒りっぽい性格の人には同じように怒りの沸点が低い仲間がいるといった感じですね。
もちろんこれは性格だけではなく、趣味や立場的なものでも同じで、鉄道模型が好きな人は、同じように鉄道模型が好きな友人がいるものですし、スポーツが好きな人は、同じように身体を動かすことが好きな人がいるもの。彼氏彼女がいない人は、仲間たちと「独り身のほうが気がラクだ」とか「やっぱり恋人が欲しいよね」とか話していたりするものです。
このように『類は友を呼ぶ』という法則は、私たちが自然と似たような人を引き寄せる性質があるということを示しています。
世間ではよく「類友の法則」「友達は自分の鏡」なんて言われていますが、案外これが友人づきあいの本質なのではないでしょうか?
類とは『思考・価値観』のことである
ここでは、類は友を呼ぶの“類”のことを『思考・価値観』と定義して、もう少しこの法則について深堀りしていきたいと思います。
ちなみに類友の法則は、好まない人づきあいを強いられる場所では例外となるので、あくまでもそういった強制力の働かないつきあいを前提に考えてみてくださいね。
とはいえ、あまり難しい話ではないのでご心配なく(笑)
つまり、類友の法則では、あなたが普段考えていることやどんな価値観に基づいて行動しているかが、友人づきあいや恋人などのパートナーを引き寄せる大きな要因になっているということ。
たとえば、お互い住む世界が違っていても、「悪いことをすれば必ず自分に返ってくる」という考え方をしていれば、相手がどんな社会的立場の人であっても友人となる可能性があります。他にも、「募金は大切だと思う」という価値観を持っていれば、老若男女問わず、募金が大切だという価値観を持った人とつながりを持つことができるでしょう。
このようにお互いの社会的立場が違っていても、思考や価値観が同じであれば『類は友を呼ぶ』の法則が発動することもあるということですね。
ここで大事なのは、類友の法則は外見と内面の2つの引き寄せがあると理解しておくことです。
社会的立場も見た目も違う二人でも、思考や価値観が似ていれば『類友』で惹かれ合うようになるのです。
そして、面白いのがここからで、『思考・価値観』が似ていて一方の社会的立場が上の場合、社会的立場が低い方も上に引き上げられるという現象が起きることです。
実際、マンガやドラマなどでもこのパターン(主人公の少年が大企業の社長や会長と仲がいいとか)が多く見られるのは、やはり思考や価値観の部分にもこの類友の法則があり、そこに大勢の人々が共感するからではないでしょうか。
住みたい世界を自分で選ぼう!
類は友を呼ぶの法則を実生活で活用するなら、一体、どのような使い方ができるでしょうか?
もし、あなたが事業で成功したいと考えているなら、成功している実業家の思考を真似するのはどうでしょう。
仮に外見を真似しようとすると、高級なスーツや腕時計などお金のかかることも多くなりますし、もしまだあなたがサラリーマンだった場合、ライフスタイルに大きな差異が生まれることになります。
つまり、次のようなことが言えるのです。
- 外見・ライフスタイル
⇒真似できないことがある - 思考・価値観
⇒真似することが可能
であるならば、あなたがもし事業で成功したいのであれば、真似すべきなのはその思考や価値観ということになります。
この世界には色んな種類の現実があり、それぞれの世界にはそこに似合った人たちが住んでいるもの。豊かで幸福な世界には、与える気持ちを持ちつつお互いをいたわりあえる人たちが住んでいます。
逆に、荒んだ世界では、人を信じられず、奪い合うことで己を満たそうとする人たちが生活していると考えられるでしょう。
私たちが好きな場所に引っ越しができるように、自分の意志を明確にすることで、自由に住みたい世界に移ることができます。
豊かで幸せな世界に身をおきたいなら、私たちがまずすべきことは、そこの人たちの思考や価値観を身につけること。それがいちばん最初のステップとなります。
そうすれば、どこかのタイミングで同じような波長の人を引き寄せ、自然とその世界へと身をおくことができるようになるでしょう。
もし、いま属している場所に違和感を覚えていたり、自分自身が苦しくなっていたりするならば、目線をどこか遠い場所において、自分に適した生活ができる世界がないか探してみましょう。
そして、そこに住む人たちの思考や価値観を学び、新しい世界へ引っ越しする準備をしてください。そうすれば、類は友を呼ぶの法則が働いて、あなたは自分の住みたい世界に移り住むことができますよ!